博物館に到着したらすぐにでも見たいと思わせる、圧倒的迫力。
いくつもの展示室をくぐり抜け、建物の裏側まで来てようやくそのタイルに出会うことができます。
モザイクタイルと漆喰で仕上げた宝相華文様。漆喰部分が細かく掻き落されていて、自然光がつくり出す陰影が奥行を与えています。
いったいどれだけの時間を費やして仕上げられたのでしょう。床、壁、扉、照明器具と全てに装飾が施されていますが、不思議とうるさくないこのラウンジ。
庭園の緑を眺めながら何時間でも過ごしたくなる空間です。
東京国立博物館「圧巻のモザイクタイル装飾壁」原案(コンペ当選案):渡辺 仁(本館1階ラウンジ 1937年竣工)
東京国立博物館 公式WEBサイト