コロナ禍を追い風に拡大したDIYブームで、ご自分で家のリフォームやDIYをする人が増えてきました。
中でもタイルを使ったDIYプロジェクトは新築やリフォーム、庭の改装などで人気のあるコンテンツです。
テレビの特集やSNSを見て「自分でもやりたい!」と思った方や「何から始めれば良いかわからない!」と困っている人はいませんか?
今回は、初心者の方でも簡単にDIYに挑戦できる基本的な手順とコツを分かりやすく紹介します。
この記事を読んでぜひタイル張りに挑戦してみてください!
1. タイル張りに必要な道具
タイル接着剤(ボンド):
タイルを固定するために使用します。
接着剤(ボンド)にはセメントベースとエポキシベースがあります。セメントベースは一般的な用途に適し、エポキシベースは湿気の多い場所や高強度が求められる場所に適しています。
タイルを張り付ける下地によっても、その選択肢は変わってきます。速乾性のあるもの、ニオイ残りがしにくいもの、大型タイルに適したものなど、あらゆる特性をもった接着剤(ボンド)がありますので、状況に応じて最適なものを使うようにしましょう。
コテ:
接着剤を均等に広げるために使う道具です。材質も、金属やゴム、樹脂などと多岐にわたります。
コテにはクシ目コテ(歯付きコテ)とフラットコテがあります。
なぜクシ目を立てるのかというと、材料表面の凹凸に接着剤が入り込んで効果することで、接着力が高まるからです。
適切なクシ目の深さは状況によって異なります。一般的にはタイルの厚みが増すほどクシ目も深いほうが良いのですが、深すぎるとタイルを張り付けたときに目地から接着剤がハミ出てしまう可能性があります。
また、浅すぎるとタイルの裏面と接着面の密着度が低くなり、空洞が出来てしまいます。
使用する接着剤の粒子の細かさなども関係してくるので、迷ったときはボウクス・タイルマーケットに相談してください!
ゴムヘラ:
目地材をタイルの間に詰めるために必要です。ゴムヘラを使うことで、目地材を均等に詰めることができます。
DIYには便利な2way仕様の「Vitrexタイル用ヘラ」がおすすめです
スポンジとバケツ:
余分な目地材を拭き取るために使用します。タイルを傷つけない程度の硬さで、目が細か過ぎず、粗すぎない程度のウレタンスポンジがおすすめです。
タイルカッター:
タイルを適切なサイズに切る際に使用する道具で、手動タイプと電動タイプがあります。
手動タイプはハンドメイドやDIYなど、小さいものを作るときや電源が使えない場所での作業に適しており、電動タイプは大きな面積を扱う工事や厚みのあるタイルを切る時に便利です。
タイルスペーサー:
タイルの間隔を一定に保つために使用します。
スペーサーを使用することで目地幅が均一になり、美しい仕上がりを実現できます。さまざまなサイズがあるので、使用するタイルのサイズやデザインに応じて選びましょう。
2. タイルを張る準備
適切な準備がタイル張りの成功の鍵です。準備段階での注意点を詳しく見ていきましょう。
表面の清掃:
タイルを張る表面をしっかりと清掃し、油分や汚れを取り除きます。
表面が汚れていると接着剤の効果が弱まり、タイルがしっかりと固定されない可能性があります。
接着前には清掃をすることを心がけてください。
測定と計画:
タイルを張るエリアの寸法を測り、どのようにタイルを配置するか計画します。
計画段階では、タイルのカット位置や配置パターンを考慮し、全体のバランスを確認します。
ボウクス・タイルマーケットでは、面積に応じたタイルの必要枚数を計算できるツールがあります。タイルを何枚買えばよいか分からない人は使ってみてください。
下地の準備:
必要に応じて下地材を敷き、タイルがしっかりと固定されるようにします。
下地材には石膏ボード、コンパネ、合板、ケイ酸カルシウム版(ケイカル)などがありますが、特に湿気の多い場所では防水処理が重要です。
下地を整えることでタイルが均等に張られ、長持ちします。
3. タイルの張り方
ここでは実際にタイルを張る手順を説明します。タイルを張る際の詳細な手順を見ていきましょう。
仮並べ:
まずは全てのタイルを解梱し、仮並べをするのが成功のコツです。
タイルによっては、同じ品番でもその色味や風合いに大きく差がある場合があります。そしてその色むらも、タイルの魅力の一つです。
張ってしまってからでは簡単に変えられないため、まずは仮並べをして、イメージを固めましょう。
特に柄タイルは、配置次第で印象も大きく変わるため、この工程はマストです!
接着剤の塗布:
コテを使ってタイル接着剤を均等に塗ります。歯付きコテを使用することで、接着剤の厚みを一定に保てます。
接着剤を塗る際は、1平方メートルごとに作業を進めると乾燥を防げます。
タイルの配置:
接着剤の上にタイルを置き、スペーサーを使って間隔を調整します。
タイルを配置する際は、軽く押しながら位置を調整し、しっかりと接着するようにします。
タイルの配置が終わったらレベルを使って平行を確認します。
カットと調整:
必要に応じてタイルカッターでタイルを切り、正しいサイズに調整します。
タイルのカットは正確に行う必要があり、カットラインに沿って慎重に作業します。
特に角や隅の部分は、丁寧にカットして配置することが重要です。
4. 目地詰め〜仕上げ
タイルを張り終えたら、最後に目地を詰めて仕上げます。目地詰めは美しい仕上がりに欠かせないステップです。
目地材の準備:
購入した目地材に記載してある分量を守りながら、指示に従って目地材を混ぜます。
目地材は均等に混ぜることが重要で、混ぜる際には適切な割合を守ります。
目地材には付属してある専用の液体を混ぜるタイプと、通常の水道水を粉に混ぜるタイプがあります。
両方とも水分量が多すぎると目地が弱くなり、少なすぎると作業が難しくなるため、少しずつ硬さをみながら配合するように気をつけてください。
目地詰め:
ゴムヘラを使ってタイルの間に目地材を詰めます。
ゴムヘラを斜めに使い、目地材を均等に詰めていきます。
この作業は慎重に行うことで、タイル間に隙間がなくなり耐久性が向上します。
余分な目地材の除去:
スポンジとバケツを使って余分な目地材を拭き取ります。
スポンジを軽く湿らせて、タイル表面を優しく拭き取りながら目地材がしっかりと詰まるようにします。
この作業を繰り返して、タイル表面がきれいになるまで行います。
乾燥と仕上げ:
目地材が完全に乾燥したら、タイル全体を拭き取って仕上げます。
乾燥時間は目地材の種類にもよりますが、通常は24時間以上かかります。
最後にタイル全体をきれいに拭き取り、光沢を出します。
番外編|もっと気軽に!タイルトレーの作り方はこちら
こちらの動画ではタイルトレーの作り方を紹介しています!タイルの貼り方や目地の作り方など参考にしてみてください。
初心者の方も、ご自宅のDIYや小物制作などでタイルに挑戦してみてください!
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