タイルの目地選びでお悩みですか?
初心者の方もプロの方も、タイル施工をするときに困るのは目地材選びではないでしょうか。目地はタイルの見た目や性能を左右する重要な要素で、下地や施工場所によって正しい目地材を選ばなければいけません。間違った選択をすると、見栄えが悪いだけでなく、タイルの落下やひび割れといった危険性が伴います。本記事では、実際に目地材選びについてお問い合わせがあった事例を元にオススメの商品をご紹介します。ぜひ最後までお読みください。 そもそも「目地とはなんぞや?」という方には、歴史や詳しい選び方などの基本を書いたコラムもありますので参考にしてみてくださいね!目地材選びの基本と種類
目地材を選ぶ際には、まずは以下の基本的な知識と種類を理解しておくことが重要です。
主な目地材の種類
- セメント系目地材: コストパフォーマンスに優れ、一般的な用途に適しています。
- エポキシ系目地材: 高い防水性と耐久性があり、特に湿気の多い場所や屋外施工に最適です。
- 弾性目地材: 木材や動きのある下地に適し、ひび割れを防ぎます。
目地材の選び方のポイント(例えば壁の場合・・・)
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タイルの種類に合わせる
厚みのあるタイルには:太目地用の目地材がおすすめです。 ガラスや大理石などには:質感を引き立たせるラメ入りの目地材も選択肢になります。 -
施工エリアを考慮する
キッチン: 防汚性の高い目地材なら、油汚れ対策も安心です。 浴室: 汚れの付着やカビの根の侵入を防ぐタイプがおすすめです。 外部: 耐候性が求められるため、外部仕様対応の目地材が必要です。 -
デザイン性を追求する
目地の色: タイルと同系色で統一感を出すか、あえてコントラストをつけてデザイン性を高める選び方もあります。 -
使用量を計算する
目地材の使用量はタイルのサイズや目地幅によって異なります。製品ごとの使用目安を確認し、余裕を持った量を準備しましょう。ボウクス・タイルマーケットでは適切な目地量をご提案しています。
目地材の安全性と目地なし施工のリスク
目地材は、タイル施工の仕上がりを美しくするだけでなく、安全性を確保する役割も果たします。「目地なしで施工は可能でしょうか?」とお客様からお問い合わせいただくことがありますが、以下のリスクを伴うため、推奨されていません。
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- タイルの破損リスク: タイル同士が直接接触することで、衝撃により欠けや割れが発生しやすくなります。
- 汚れや水分の侵入: 目地材がないと、隙間から水分や汚れが入り込み、カビや腐食の原因となります。
- 滑りやすさの増加: 特に床材では、目地がないと滑りやすくなり、転倒事故の原因になることがあります。
実際の施工事例で学ぶ目地材と接着剤選び
ここからは実際にあったお問い合わせをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。事例1: カフェのキッチンの壁に使用する目地材と接着剤
- 施工場所:飲食店のキッチン壁面
- 壁面下地:クロスを剥がして石こうボードを貼る予定
- 施工面積:0.7平米
- 使用タイル:FONDANT - フォンダン(MAINZ)
[目地材] スーパークリーン キッチン(LIXIL) 油汚れに強いキッチン専用目地材です。キッチンバックの内装壁タイルや、タイルカウンター等にご使用できます。粒子間を疎水性・耐油性のポリマーで充填することで油やよごれの染込みを抑え、抗菌仕様で細菌の繁殖を抑制し、清潔な空間を保ちます。
事例2: タイルプレート製作に使う目地材と接着剤
- 施工場所・用途:DIYタイルプレート
- 下地の状況:木材
- 使用する商品:大理石モザイク(名古屋モザイク工業)
[セメント系目地剤] アートパステルメジ(名古屋モザイク工業) 目地幅の広いタイルとの組み合わせや、目地が多く色がきれいに映えるインテリアモザイクやガラスモザイクにおすすめです。同じタイルを使っても目地の色を変えるだけで違った印象になります。14色から選べるので、色々組み合わせてみてください。
事例3:玄関床に使う目地材と接着剤
- 施工場所:玄関床面
- 下地の状況:平らなモルタル面
- 面積:1平米
- 使用する商品:ヌオベッキオ(名古屋モザイク工業)
[目地材] イナメジ(LIXIL) 内外装の壁・床に使用できる汎用的な既製調合目地材です。適度な保水性があるため作業が簡易です。変色・褪色しにくい顔料を厳選しています。
その他のご質問
Q: 目地材の色はどうやって選べばいい?
A: タイルの色と合わせることで統一感を出せますが、あえてコントラストをつけてアクセントにするのもおすすめです。色見本を活用して実際の仕上がりをイメージしてみましょう。
Q: 初心者が失敗しやすい点は?
A: 必要な量を正確に計算せずに購入し、途中で足りなくなるケースがあります。事前に施工面積を測り、余裕を持った量を準備しましょう。
副資材を適切に選ぶことは、タイル施工においてとても重要な過程です。
お困りのことがございましたらこちらからお問い合わせください。その際は使用するタイル、下地材、使用面積など詳細もご記載ください。ご状況をお伺いの上、プロがアドバイスをいたします。
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