タイルマーケット 編集部
ブリックタイル完全ガイド|レンガタイルとの違い、
選び方、DIY施工手順を解説
本物のアンティークレンガ風合いを手軽に実現。
DIY初心者でも貼れる内壁施工から、シリーズ別おすすめ商品までわかりやすく解説します。

本物のレンガのような風合いを持ちながら、薄くて軽量なブリックタイル(レンガタイル)。リビングのアクセントウォールやカフェの内装、玄関の壁面など、住宅・店舗を問わず幅広い空間に活用されています。最近は、タイルを使ったDIYや玄関まわりのセルフリフォームに関心を持つ方も増えています。本記事では、ブリックタイルの基礎知識から選び方、DIYでの施工手順、おすすめのキャン'ブリックシリーズまで、初心者の方にもわかりやすくまとめました。
この記事でわかること
- レンガとブリックタイル(レンガタイル)の違い
- ブリックタイルのメリットと選び方
- おすすめのキャン'ブリックシリーズ3選
- DIYで貼れる!内壁施工の手順
- よくある質問(FAQ)
レンガとブリックタイル(レンガタイル)の違いとは

ブリックタイル(レンガタイル)とは、本物のレンガのような風合いを持つ薄型の装飾用タイルです。主にセメントに軽量骨材を混ぜたセメント二次製品で作られており、見た目はレンガに近いながらも、薄くて軽量な点が大きな特徴です。本物のレンガと比べて施工がしやすく、壁への負担も少ないため、住宅のリビング・玄関・カフェ・飲食店などの内装から、屋外の外壁まで幅広く使われています。
レンガとブリックタイルの違い
| 項目 | レンガ(Brick) | ブリックタイル(Brick Tile) |
|---|---|---|
| 素材 | 粘土などを高温で焼成 | セメントに軽量骨材を混合 |
| 厚み・重量 | 厚く重い(5〜10cm) | 薄く軽い(約1〜2cm) |
| 施工方法 | モルタルを使って積み上げる | 接着剤などで貼る |
| 主な用途 | 建物の構造材・外壁 | 室内外の装飾壁面 |
| DIY難度 | 専門技術が必要 | 内壁であればDIYに取り組みやすい |
| デザイン性 | 無骨で素朴な雰囲気 | カラーバリエーション豊富で高いデザイン性 |
| コスト | 材料・施工費ともに高め | コストを抑えやすい |

ブリックタイルの基本ポイント
- 薄型で軽量な装飾用タイル — 壁面に貼るだけの簡単施工で、内装・外装問わず使える。
- セメント系の素材 — 本物のレンガよりも軽く、壁への負担が少ない。
- DIYやリフォームにも取り入れやすい — 一般の方でも扱いやすく、セルフリフォームの選択肢として人気の素材です。
ブリックタイルを選ぶ4つのメリット
✓ 軽量で施工が簡単
壁面に接着剤で貼るだけ。施工の負担が少なく、DIYリフォームでも扱いやすいのが魅力です。
✓ 耐久性が高く長持ちする
セメント系素材のため比較的耐候性・耐水性に優れ、適切に施工すれば屋外でも使いやすい素材です。
✓ 豊富なデザイン・カラーバリエーション
ナチュラルからモダン、インダストリアルまで多彩なスタイルに対応。空間の個性を引き出せます。
✓ メンテナンスが楽
汚れに強く、簡単に掃除できます。湿気の多い場所でも劣化しにくく、美観を長く保ちやすい素材です。
施工相談で最も多い質問:「壁紙の上から貼れますか?」
タイルDIYに関するご相談で最もよく聞かれるのが「壁紙(クロス)の上から直接タイルを貼れますか?」という質問です。結論からいうと、基本的には推奨できません。クロスを支える接着剤が弱いと、タイルの重さに耐えられず施工後に少しずつ剥がれるリスクがあります。最悪の場合、タイルとクロスがまとめて落下する危険も。最も安全なのは、クロスを剥がしてから施工することです。
どうしてもクロスを剥がせない場合は、タッカーで壁紙を下地にしっかり固定してから施工する方法で一定のリスク軽減が可能です。施工前に必ず下地の状態を確認しましょう。
ブリックタイル施工でよくある失敗と対策
- 接着剤の塗り過ぎ・少なすぎ → クシ目ゴテで3〜5mmの均一な厚みに。付着率70%以上を2㎡ごとに確認してください。
- 目地のヒビ・充填不足 → 目地入れはタイル厚みの1/2以上が埋まっているか確認。不足部分は補充を。
- 酸洗い使用による変色・損傷 → キャン'ブリックはセメント二次製品のため酸洗いは厳禁。中性洗剤を使用してください。
- オープンタイムオーバーによる接着不良 → MT-BOND塗布後40分以内に貼り終える面積(1㎡以内)で区切って作業を。
おすすめのキャン'ブリックシリーズ3選
キャン'ブリックは、実際のアンティークレンガを原型にして製造されたセメント系ブリックタイルです。色むら・表面の質感・自然な欠けまで丁寧に再現した本物感と、軽量・DIY対応という実用性を兼ね備えています。すべて国内工場で製造されており、日本の気候にも対応した安定した品質が特徴です。
- 本物のアンティークレンガを忠実に再現 — 実際のレンガを原型に、色むら・質感・自然な欠けまで丁寧に表現。
- 軽量で扱いやすく施工性が抜群 — セメントに軽量骨材を加えているため、本物のレンガよりはるかに軽量。
- 内装・外装どちらにも対応可能 — 耐久性にも優れ、リビングから店舗ファサードまで幅広い用途に。
- 豊富なカラーバリエーションとシリーズ展開 — マンチェスター・ケンブリッジ・クロブリなど個性豊かなシリーズが揃う。
- 安心の国内製造・品質管理 — 国内工場製造で安定品質。日本の気候にも対応し、長く使える。
マンチェスター

赤みがかったクラシックな色合いが特徴のマンチェスターシリーズ。ヴィンテージスタイルやブルックリンスタイルのインテリアによく馴染み、空間に温かみを加えます。カフェや飲食店の内装にも採用実績があるほか、リビング・キッチン・玄関など住宅の各所にも汎用性が高く、初めてのブリックタイルDIYにも選ばれやすい定番シリーズです。
- 色味:赤みがかったアンティーク調クラシックカラー
- テイスト:ヴィンテージ・ブルックリン・レトロスタイル
- おすすめ空間:リビング・キッチン・玄関・カフェ内装
こんな人に向く:温かみのあるレトロな空間を作りたい方、ヴィンテージインテリアがお好みの方
価格レンジ:★★(国産ブリックタイルとして標準的な価格帯)
ケンブリッジ

落ち着いたブラウン系の色合いで、シックで高級感のある雰囲気を演出するケンブリッジシリーズ。外壁にも内装にも使用でき、現代的なデザインに温かみと深みを加えます。落ち着いた色味が多くのインテリアスタイルに馴染み、上品な印象を求める都会的なモダン空間に特によく合います。
- 色味:落ち着いたブラウン系。シックで高級感のある印象
- テイスト:モダン・シンプル・都会的スタイル
- おすすめ空間:外壁・内装どちらにも(※屋外施工は専門業者推奨)
こんな人に向く:都会的でシックな空間演出がしたい方、落ち着いたモダンインテリアがお好みの方
価格レンジ:★★(マンチェスターと同価格帯)
クロブリ

濃いグレー系の色合いが特徴のクロブリは、モダンでスタイリッシュな印象を与えるシリーズです。インダストリアルな空間や、洗練された雰囲気が求められるオフィス・店舗・自宅リビングに向いています。グレー系の色味はさまざまな内装と合わせやすく、強い個性を持ちながらも空間全体に統一感をもたらします。
- 色味:濃いグレー系。シャープでスタイリッシュな印象
- テイスト:インダストリアル・モダン・無機質スタイル
- おすすめ空間:オフィス・店舗・リビングなど多様な空間
こんな人に向く:インダストリアルや無機質なデザインが好みの方、スタイリッシュな空間を作りたい方
価格レンジ:★★(シリーズ共通の価格帯)
今回ご紹介したのはマンチェスター・ケンブリッジ・クロブリの3シリーズです。キャン'ブリックにはほかにも多彩なシリーズがあります。コレクションページから全ラインナップをご確認ください。
キャン'ブリック 全シリーズを見るキャン'ブリック シリーズ比較表
| 商品 | 推しポイント | 向く場所 | 質感 | 価格レンジ |
|---|---|---|---|---|
| マンチェスター (キャン'エンタープライゼズ) |
温かみのある赤系クラシックカラー | リビング・玄関・カフェ内装 | 赤みがかったアンティーク調 | ★★ |
| ケンブリッジ (キャン'エンタープライゼズ) |
シックなブラウンで高級感を演出 | 外壁・内装どちらにも | 落ち着いたブラウン系 | ★★ |
| クロブリ (キャン'エンタープライゼズ) |
スタイリッシュなグレーで個性を表現 | 店舗・オフィス・リビング | 濃いグレー・インダストリアル調 | ★★ |
DIYで貼る!ブリックタイルの内壁施工手順(MT-BOND 接着剤張り工法)
キャン'ブリックには「内壁施工」と「外壁施工」で張り方や使用材料が異なります。ここでは、DIYでも挑戦しやすい『内壁施工方法(MT-BOND 接着剤張り工法)』を紹介します。外壁や高所の施工には、安全性・耐候性の観点から専門業者による施工を推奨します。
キャン'エンタープライゼズ 公式施工マニュアル
必要な道具と材料

- キャン'ブリック本体
- 専用接着剤(MT-BOND)
- 目地材(MT-MEJI)
- クシ目ゴテ(6〜7mm)
- 目地袋(メジパック)
- 目地ゴテ・ゴムハンマー・養生シート・レンガタガネ
- スポンジ・ブラシ
計画・割り付け
施工箇所の面積を測り、縦横に並べるブリックの枚数を決めます。目地幅は12〜13mmを目安に。施工箇所からはみ出るブリックは線状に傷をつけ、タガネとハンマーでカットします。
下地の確認と清掃
下地面を清掃し、下地がしっかり固定されていること・継ぎ手部分の段差がないことを確認します。窓枠や床面など周囲に養生シートを貼り、接着剤がつかないよう保護してください。
接着剤の塗布
専用接着剤(MT-BOND)をクシ目ゴテで下地に塗り付け、クシ目をつぶして3〜5mm程度の塗り厚に調整します。一度に塗る面積は、オープンタイム約40分以内に貼り終える量(1㎡以内)を目安に区切って作業しましょう。
ブリックタイルの貼り付け
ブリックの裏面にMT-BONDを塗り、もみ込むようにして下地に押し付けます。目地部からMT-BONDがわずかにはみ出るくらいしっかり圧着するのがポイントです。はみ出した接着剤は、わずかに湿らせたブラシで自然な感じに整えます。
硬化(24時間以上静置)
MT-BONDが硬化するまで通気を良くして24時間以上静置します。振動でブリックの位置がずれる可能性があるため、現場を離れる前に全体の位置を必ず確認してください。
目地入れ仕上げ
専用目地材(MT-MEJI)を目地袋等を使用して目地部に充填します。充填後、目地ゴテで荒く押さえてください。ブリックの厚みの1/2以上、かつ好みの仕上げまで入っているか確認し、不足部分は補充を。
クリーニング
目地が完全に乾いたら、ブリックの表面と目地のダストをブラシで十分に取り除きます。クリーニングが不十分だと衣服などを汚す恐れがあるため、施工後は必要に応じて十分にブラッシングしてダストを取り除いてください。
施工に必要な副資材
キャン'ブリックの施工には、専用の接着剤・目地材・目地袋が必要です。タイルマーケットでまとめて揃えられます。
内装壁用接着剤 MT-BOND(25kg)
CAN'BRICK専用の内装壁施工用1液水系接着剤。缶から取り出し直張りする一発目地仕上タイプで、セメント系目地に劣らぬ意匠を表現できます。ホワイト・グレーの2色展開。水掛かりのない内装壁面専用です。
Grout Pack(目地袋)
一本目地詰用の目地パックです。袋に目地モルタルを入れて先端を目地幅に合わせてカットし、ケーキの生クリームのように搾り出して使用します。
内・外装用目地材 MT-MEJI(25kg)
CAN'BRICK & CAN'STONE専用に開発した内・外装「一本目地用」目地材。粗面状の質感がブリックタイルに自然に調和します。ホワイト・クリーム・ベージュなど全14色からお選びください。
Grapevine Jointer(グレープバインジョイント仕上げ専用目地コテ)
目地仕上げの手法のひとつ「グレープバインジョイント」専用の目地コテです。ぶどうの蔓のように、細い道具で目地の中心に沿ってラインを入れる技法で、レンガの存在感とシャープなイメージを演出します。
REPEL・S(リペルS)— 仕上げ後の保護に
DIYで施工したあとに一手間かけると、より長くきれいに保てます
タイルの目地や表面は、そのままにしておくと水分や汚れが少しずつ染み込んでいきます。仕上げ後に吸水防止剤を塗っておくことで、汚れの付着を防ぎ、雨や紫外線による色あせも抑えることができます。
リペルSは、CAN'BRICK & CAN'STONE専用の浸透性吸水防止剤です。タイルの仕上がりや質感を変えることなく、内側からしっかり水分の侵入を防ぎます。溶剤不使用なので、室内作業でも安心して使えます。
- 仕上がりそのままに保護 — 塗っても見た目の風合いが変わりません
- 汚れ・水分・紫外線から守る — 染み込み防止と退色予防の両方に効果
- 通気性を保持 — 素材が「呼吸」できるよう設計されています
- 溶剤不使用 — 室内・換気が難しい場所でも使いやすい
目安使用量:ALC・セメント二次製品(CAN'BRICK等)0.2〜0.5 L/m²、モルタル・コンクリート 0.2〜0.4 L/m²
接着剤・目地材・マニュアルがセットになった初心者向けキットもあります。
内装用DIYセット for CAN'BRICKを見るよくある質問(FAQ)
Q. 施工に必要な枚数はどのくらいですか?
必要枚数は、施工面積と商品1枚のサイズによって異なります。基本的には「施工面積 ÷ 1枚の面積」で算出し、カットや割れによるロス分として10〜15%程度を加算するのが一般的です。商品ページに1枚あたりのサイズが記載されていますのでご確認ください。計算に迷う場合はお問い合わせからご相談いただけます。
Q. 接着剤や目地材はセットで購入できますか?
はい、接着剤(MT-BOND)・目地材(MT-MEJI)・施工マニュアルがセットになった内装用DIYセット for CAN'BRICKをご用意しています。約1㎡の施工が可能な小分けセットで、初めての方でも必要なものをまとめて揃えられます。道具類は別途ご用意いただく必要があります。
Q. タイルDIYにどのくらいの時間がかかりますか?
施工面積や経験にもよりますが、1㎡程度の内壁施工であれば計画・下地準備〜貼り付けで半日〜1日程度が目安です。接着剤の硬化に24時間以上かかるため、目地入れまで含めると2日間のスケジュールを確保するとよいでしょう。初めての方は1回の施工面積を1㎡以内に区切って作業するのがおすすめです。
Q. 玄関のタイルDIYにもブリックタイルは向いていますか?
玄関の壁面アクセントとして使用する場合はDIYに向いています。ブリックタイルを貼ることで、エントランスに温かみと個性をプラスできます。ただし、床面への施工は滑り・荷重への対応が必要なため、壁面での使用を前提にご検討ください。詳しくはお問い合わせからご相談ください。
Q. マンチェスター・ケンブリッジ・クロブリはどう選べばいいですか?
インテリアのスタイルで選ぶのがおすすめです。温かみのあるレトロ・ヴィンテージ系にはマンチェスター、シックで高級感ある雰囲気にはケンブリッジ、スタイリッシュなインダストリアル系にはクロブリが向いています。サンプルを取り寄せて実際の壁に当てながら確認するとイメージがつかみやすいです。
Q. ブリックタイルは屋外(外壁)にも使えますか?
キャン'ブリックは屋外への施工実績もありますが、外壁施工は在来型湿式工法や弾力性接着剤張り工法を用いた専門業者による施工が推奨されます。DIYでの外壁施工は構造上の安全性・耐候性の観点から慎重に判断が必要です。詳細は外壁施工マニュアルをご確認ください。
Q. ブリックタイルのメンテナンス方法は?
普段は乾いたブラシや布で表面のほこりを払うだけで十分です。汚れが目立つ場合は、水を含ませたブラシで軽くこすってください。酸性洗剤(酸洗い)はセメント素材を傷めるため厳禁。中性洗剤を薄めて使用するのが安全です。定期的な清掃で長く美しい状態を保てます。
まとめ:ブリックタイルで空間に温もりとスタイルを

本物のレンガのような風合いを備えつつ、軽量で施工しやすいブリックタイル(レンガタイル)は、内装・外装に取り入れやすい壁材です。耐久性・メンテナンス性に優れ、DIYでのセルフリフォームからプロ施工まで幅広く活用されています。特に「キャン'ブリック」シリーズは、実際のアンティークレンガを原型にしたリアルな質感と、豊富なデザインバリエーションが魅力です。
マンチェスター・ケンブリッジ・クロブリの3シリーズから、空間のスタイルに合ったものをお選びください。まずは気になるシリーズのコレクションページを確認するか、内装用DIYセットのチェックから始めてみてください。施工条件に不安がある場合はお気軽にご相談ください。キャン'エンタープライゼズ社はタイルマーケット運営会社ボウクスのグループ会社です。
石積み調デザインもお探しですか?

同社の製品には、セメント製の石積み調壁材「キャン'ストーン」シリーズもあります。本物の石のような重厚な見た目でありながら軽量・扱いやすく、ブリックタイルと同様にリフォームやDIYにも人気です。外壁や室内のアクセントにぴったりな壁材です。

