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パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2022

2022.04.25

ようやく春らしく(といってもきっとすぐ夏にジャンプ!が最近の定説・・・)なってきた4月も終わるこの頃ですが、今日の話題はまだまだ寒さ厳しい頃に遡ります。
「今年の漢字」などをはじめとして、年の瀬はその年の各分野の象徴が世間を賑わせますが、そのなかのひとつ、「パントン・カラー・オブ・イヤー」を皆さんはご存知でしょうか?

世界中の色の指標!パントン社って一体なに?

PANTONE(パントン)は、世界中のあらゆるモノ・コトにおける色選びのバイブルともいえる、アメリカに本社がある色見本の企業です。紙の印刷物以外にWEBやプロダクト、建築、さらにはスポーツイベントなどにおいても影響を与えています。色の一つ一つにはナンバーが割り振られており、ナンバーを指定することで、色の共通認識をもつことができるのです。(例えば、 “赤” と一口にいっても世の中には幅広い “赤” が存在しています。はっきりと「この赤!」とわかるようにするために、パントンの色見本は存在しているのです。)

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーについて

このパントン社が毎年開催しているのが、 “今年の色” を決める、「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」です。この選定には慎重な考察とトレンド分析が行われており、毎年、色に影響を与える世界中の多彩な領域を綿密にチェックし、テーマカラーを選定・決定しています。

2022年パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー「PANTONE 17-3938 Very Peri」

昨年12月初旬に発表された2022年のパントン・カラー・オブ・ザ・イヤーには、活気のあるバイオレットレッドに紫がかった淡いブルーをかけ合わせた新色、PANTONE® 17-3938 Very Peri (ベリーペリ)が選ばれました。レッドの持つエネルギーと興奮。ブルーの持つ誠実さと不変性。それぞれの「つよみ」を丁寧かつ大胆に融合させたこの色は、すでに様々なブランドの2022-23秋冬ランウェイでもお披露目されはじめています。
ちなみにこの色、完全な “新色” なのですが、パントンがこのカラー・オブ・ザ・イヤーに新しい色をクリエイトしたのは初めてのことだそうです。

色で感情がうごく?

わたしたちの生活の中には様々な情報が存在していますが、その8割以上を視覚から得ていると言われています。そして、町並みや自然などの風景、あらゆるファッション、食べ物、(タイルもその一つですが!)、目から入ってくる情報の重要な一端に「色」の存在があります。
色はモノのイメージを浮かび上がらせたり、人の気分を変えたり、場合によっては健康面に影響を与えることすらあるというのだから、驚きです。

パントン・カラー・オブ・イヤーから “みえるもの”

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今回のパントン・カラーオブ・ザ・イヤーの選出にあたり、パントン・カラーインスティテュート™のエグゼクティブ・ディレクターであるレアトリス・アイズマンはこう述べています。

かつてない変化の世界に突入した今、PANTONE 17-3938 Very Periが選ばれたことで、信頼され愛されているブルーのカラーファミリーに新しい視点とビジョンがもたらされました。ブルーのさまざまな性質を包含すると同時に、紫がかった赤味を帯びるPANTONE 17-3938 Very Periは、勇気ある創造性と想像力のある表現を促す、元気で楽しい姿勢とダイナミックな存在感を見せます。
Leatrice Eiseman, Executive Director of the Pantone Color Institute

世界中がなにかと混沌としたこの時代に、あえて「新しい色」をつくり、選んだ。その背景には、長年のあらゆる信頼を礎に、この先必ず待っているであろう明るく新しいステージへの期待と、そこに辿り着くためにわたしたち誰しもが奮い立たせるべき “諦めない気持ち(challenge)”を表しているのかもしれません。

世界中の美しい、色。これから先も全ての人が平等に、平和のなかで享受できるよう。PANTONE® 17-3938 Very Peri (ベリーペリ)のもつパワーに感化されて、明日からも感情の動く住環境づくりに関わっていきたいと思います。
(もちろんタイルを通して!)

Chihiro.O

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