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出隅のトメ加工とは?役物タイルとの違いと美しい納まりをわかりやすく解説

タイルの仕上がりで印象が大きく変わるのが、壁や柱の出隅(でずみ)です。正面から見たときはきれいでも、角の納まりが粗いと空間全体が惜しく見えてしまうことがあります。

そこで知っておきたいのが、役物(やくもの)タイルトメ加工(留め加工)の考え方です。この記事では、出隅の納まりで迷いやすい「役物で納める方法」と「平物タイルを加工して納める方法」の違いを、写真を交えながら整理しました。また、タイルの端処理や小口処理における注意点についても解説します。

この記事でわかること

  • 出隅とは何か、なぜ処理が重要なのか
  • 出隅トメ加工(留め加工)と役物タイルの違い
  • どんな納まりにどちらが向いているか
  • 相談前に押さえておきたい判断ポイント(納期・費用・意匠性)

本当は大切な「出隅(でずみ)」の処理

出隅とは、壁や柱などの外側に飛び出した角部分を指します。タイル建築において、このコーナー部分の納まりはとても重要です。目に入りやすく、人が触れやすい場所でもあるため、見た目だけでなく安全性や耐久性にも関わるポイントになります。

角の納まりが整っていると、タイルの存在感が引き立ち、空間全体が引き締まって見えます。反対に、角の処理がちぐはぐだったり、タイルの断面が見えたままだと、せっかく選んだタイルの魅力が伝わりにくくなることがあります。

出隅の納まりイメージ:タイルの角がきれいに処理されている様子

出隅の納まりは大きく分けて2つ

タイルの出隅処理には、大きく分けて「専用部材を使う方法」と「現場または工場で加工する方法」の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

1)出隅専用の役物タイルを使う

出隅専用に作られた形状のタイルを使う方法です。L字型や丸みのある形状など、角に自然に納まるようあらかじめ設計されています。

  • 形が整いやすく、施工精度が安定しやすい
  • 仕上がりの意図が伝わりやすい
  • シリーズによっては対応役物がないこともある

2)平物タイルをトメ加工する

専用役物がない場合などに、平物タイルの角を加工して出隅を納める方法です。大判タイルや、同じ面材で統一感を出したい場面で検討されます。

  • 使いたい平物タイルの意匠をそのまま活かしやすい
  • 角の見え方をシャープに整えやすい
  • 加工対応のため金額や納期が変わることがある

役物タイルとトメ加工の違いを先に整理

役物タイルは、最初から角の納まり用に作られた専用部材です。一方、トメ加工(留め加工)は、平物タイルを後から角用にカット・加工して納める方法です。

役物は形状に特徴があり、丸みや立体感をきれいに見せたいときに向いています。トメ加工は、平物タイルの印象をそのまま角までつなげたいときに向いています。

「どちらが優れているか」ではなく、どんな角の表情にしたいかで選ぶのがポイントです。やわらかく納めたいのか、シャープに見せたいのかで最適解は変わります。

出隅に使われる役物タイルの種類

役物(やくもの)タイルとは、平物以外の特殊な形状のタイルのことです。出隅に関わる代表的な役物には、以下のようなものがあります。これらはタイルの端処理としても重要な役割を果たします。

面取りタイル

面取りタイル:タイルのエッジが斜めにカットされている様子

タイルの四辺や角にわずかな斜面や緩やかなカーブを持たせた形状です。接合部に立体感や陰影が生まれ、端部の見え方がやさしく整います。角の当たりが柔らかく見えるため、出隅の存在感を和らげたいときに相性が良い役物です。

竹割りタイル

竹割りタイル:アール形状のコーナー用タイル

竹を縦に割ったようなR形状が特徴で、角を滑らかに見せる役物です。直線的な納まりよりも、丸みのある表情を出したいときに向いています。細長いラインがアクセントになるため、装飾的な使い方をしたい場面でも印象的です。

三角出隅タイル

三角出隅タイル:3面が交わる角に使用するパーツ

竹割りタイルと併用されることが多く、3つの面が交わる突起部分をきれいに収めたいときに使われます。丸みがあり、やさしい印象に仕上がるのが特徴です。安全性と清掃性を兼ね備えており、水回りなどでも重宝されます。

ボックスタイル

ボックスタイル:角を立体的に見せる役物

立方体の3面を取り出したような形状で、角を立体的に見せられる役物です。竹割りタイルのような丸い納まりとは異なり、ほどよくシャープな印象をつくれます。カウンタートップやスツールの角など、面の切り替わりをしっかり見せたい場面で使われます。

曲りタイル・マグサタイル

曲りタイルとマグサタイルの違い

いずれもL字型に折れ曲がった形状のタイルです。曲りは短辺、マグサは長辺で折れ曲がっており、面の切り替わりを自然に見せやすいのが特徴です。工場で焼き上げるものと、切断したタイルを接着して形をつくるものがあります。

曲りタイルの施工例

出隅のトメ加工とは?

トメ加工(留め加工)の断面イメージ

トメ加工(留め加工)は、2枚のタイルの端をそれぞれ同じ角度でカットし、断面を隠すように接着剤で接合して出隅を納める方法です。

専用の役物がないタイルでも、角の納まりを整えやすくなるのが大きなメリットです。平物タイルの色や柄をそのまま角までつなげられるため、すっきりとした印象を目指すときにも向いています。とくに大判タイルでは、役物がないケースで検討されることが多くあります。

※加工工場での対応になるため、受注後加工となる場合は金額や納期が変わることがあります。初めて相談する場合は、先に加工可否を確認しておくと安心です。

役物タイルと出隅トメ加工、どう選ぶ?

役物タイルが向くケース

  • 丸みや立体感のある納まりにしたい
  • 出隅の印象をやわらかく見せたい
  • 使用したいタイルシリーズに対応役物が用意されている
  • 部材選定の段階から計画的に進めたい

トメ加工が向くケース

  • 使いたい平物タイルに専用役物がない
  • タイルの印象を角まで途切れさせたくない
  • シャープで直線的な出隅の納まりにしたい
  • 加工コストや納期も含めて相談しながら決めたい

役物タイルを探す・加工相談をする

役物で納めるか、トメ加工で納めるかは、選んだタイルの種類や目指す空間の方向性によって変わります。まずは一覧で役物の有無を確認し、必要に応じて加工相談をする流れがおすすめです。

出隅の納まりは、平面の図面だけでは判断が難しい箇所です。「役物があるか」「トメ加工が必要か」を早めに相談しておくことで、進め方を整理しやすくなります。

タイルが美しく納まった空間

役物タイルとトメ加工のどちらを選ぶかで、出隅の印象は大きく変わります。角をやわらかく見せたいのか、シャープに見せたいのか。こうした細部の違いが、空間全体の完成度につながります。

仕上がりの美しさは、こうした細部の積み重ねで決まります。出隅の納まりで迷ったら、一覧ページで選択肢を広げながら、相談窓口を活用して進めてみてください。

FAQ(出隅 トメ加工・役物タイル)

出隅のトメ加工とは何ですか?

平物タイルの角を45度などの同じ角度で精密にカットし、突き合わせて接着することで出隅を納める加工方法です。留め加工とも呼ばれ、専用役物がないタイルでも美しい角を作ることができます。

役物タイルとトメ加工の違いは?

役物タイルは最初から角用に成形・焼成された既製品部材です。トメ加工は平物タイルを後から切断・接着して角を作る後加工です。役物は形状の安定感、トメ加工は意匠の統一感に向いています。

出隅の納まりはどちらを選べばいいですか?

丸みをつけたい場合や、角の印象をやわらかくしたい場合は役物タイルが候補です。一方、すっきりした角を作りたい場合や、同じタイルで全面を統一したい場合はトメ加工が向いています。

タイルの小口処理や端処理としてもトメ加工は使えますか?

はい、角の見え方を整える小口処理の一環として検討されます。その他にも見切り材を入れる方法はありますが、トメ加工はタイル同士の一体感を出しやすい方法です。

面取りタイルは出隅に向いていますか?

はい。角の当たりをやわらかく見せたい場合や、タイル同士の接合部に陰影をつけたい場合に向いています。

専用役物がないタイルでも出隅に使えますか?

はい。専用役物がない場合、トメ加工を施すなどの方法で対応を検討することがあります。加工可否や納期は事前確認がおすすめです。

迷ったときはどこに相談すればいいですか?

まずは役物タイル一覧で選択肢を確認してください。具体的な納まりの判断や加工コスト、納期については、タイル加工相談窓口や問い合わせフォームから相談できます。

まとめ|出隅のトメ加工は「角の見え方」を整えるための大事な選択

出隅は小さな部分に見えて、空間の完成度を左右しやすいポイントです。役物タイルで納めるか、トメ加工で納めるかによって、角の印象は大きく変わります。

ボウクス・タイルマーケットでは、役物タイルの一覧を確認しながら、必要に応じて加工相談や問い合わせにつなげられるため、出隅の納まりで迷ったときも進め方を整理しやすくなります。役物を探したい方も、トメ加工が必要か相談したい方も、まずは一覧ページと相談窓口を活用してみてください。

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