
浴室のリフォームや新築で「滑りにくいタイルを選びたいが、どれを選べばよいかわからない」という相談は、タイルマーケットにもよくまとめられます。 床タイルの防滑性能は、表面の質感・サイズ・材質の3要素が組み合わさって決まります。
この記事では、防滑性能の基礎知識を押さえたブラウザ、浴室床タイルのカテゴリから実際に浴室床対応の確認が取れた商品を厳選しています。
浴室床タイルを選ぶ4つの判断軸
①防滑性能の指標:CSR・B値とは
CSR・B値(滑り抵抗)係数は、床材の滑りにくさを数値化した防滑する係数です。 国土交通省の「高齢者、障害者等の移動等の規制緩和(バリアフリー法)」に建築設計標準においては、住宅浴室の床に0.7以上を推奨しています。 値がより滑りにくく、水に濡れた状態での測定値が性安全の判断材料になります。
CSR・B値は商品ページへの記載義務はなく、多くの製品では公式スペックとして公開されていません。 数値を重視する場合はメーカーに直接お問い合わせいただくか、サンプルで触感を確認することをおすすめします。
②材質:I類(磁器質)vs III類(陶器質)
タイルの材質は吸水率によってI類〜III類に分類されます。
I類(磁器質)は吸水率3.0%以下で、水回りの浴室床に最適です。
III類(陶器質)は吸水率10.0%以上のため、常に水にさらされる浴室床での長期使用には適していません。
デザインに惹かれてIII類商品を選ぶ場合は、施工会社に吸水率・防滑性の確認を依頼してください。
③サイズと目地数の関係
タイルのサイズが小さいほど目につきやすいですが、目地自体が摩擦として機能するための防滑性が上がります。
モザイクタイル(50mm角以下)はこの理由から浴室床に昔から使われてきました。どちらか、600mm角以上の大判タイルは目地が最もスタイリッシュに仕上がりますが、表面の素材感がしっかりと防滑性を発揮するため、マット仕上げや凹凸加工の有無を確認することが重要です。
④冷たさ対策:サーモタイルの特性
冬場に素足で触れる浴室床タイルの「ヒヤっと感」は、快適性を大きく左右します。 LIXILの「サーモタイル」シリーズは、特殊多孔構造によって熱伝導を抑え、冷たさを軽減するように設計された機能性タイルです。
体感温度の改善を求める場合は、サーモタイル(浴室床タイプ)コレクションを優先的にご検討ください。

タイルマーケットが語る「実際の施工相談」から
「以前はユニットバスでしたが、在来工法に変えて浴室床タイルを自分で選びたい」というお客様から、タイルマーケットには毎月多くのご相談が届きます。 中でも多いのが「防滑タイルとあるけれど、どのくらい滑らないの?」という疑問です。
率直に言うと、「防滑タイル」という表現は統一基準がありません。 商品ページのCSR・B値が確実であれば、サンプル取り寄せ+素足での確定確認が最も確実な方法です。
床浴室タイルおすすめ5選
※CSR・B値は各商品ページには記載なし。詳細はお問い合わせください。
No.1 | 冷たさ対策 × 浴室床専用
サーモタイル ソフライムII
LIXIL / 品番:IFT-150/SL-31N / 150角(147×147×9mm)
LIXILのサーモタイルは、素足でもヒヤッとしにくい特殊多孔構造を採用した浴室床専用シリーズです。 I類(磁器質)で吸水率が低く、浴室床の長期使用に適した材質です。
ソフライムIIは優しいグレートーンで、洗面室・トイレなど水回り全般に適したスタンダードな一枚。 床暖房対応・凍害適正も商品ページに安心してお使いいただけます。
| 材質 | I類(磁器質) | 製造国 | 日本 |
|---|---|---|---|
| 寸法 | 147×147 | 入場 | 46枚/ケース |
| 床浴室対応 | ○ | CSR・B値 | ー |
★こんな方に:「冷たい床が嫌」「浴室床専用を選びたい」方の定番選択肢
No.2 | DIN51130 R10認定 × リゾートデザイン
ボッテガ デコール サムイ
MAINZU(スペイン) / 品番:PT03082 / 200×200×8.4mm
スペイン・MAINZUのBOTTEGAシリーズは、素朴な質感と意匠性を両立させた類磁器質タイルです。 「SAMUI」はタイのリゾート地・サムイ島をイメージした温かみのある色みで、浴室に南国的な開放感を持ち込みます。商品ページにバスルーム利用空間と浴室床のアイコンが認められています。
| 材質 | I類(磁器質) | 製造国 | スペイン |
|---|---|---|---|
| 寸法 | 200×200 | 入場 | 25枚/ケース |
| 床浴室対応 | ○ | 防滑基準 | DIN51130 - R10適合 |
★こんな方に:「ライクなリゾート浴室を目指している」方に
No.3 | 粗目仕上げ防滑 × 石模様300角
ラヴィータ
名古屋モザイク工業 / 品番:MSY-R9250G / 300角(298×298×8mm)
イタリア語で「いのち・生きがい・活力」を意味する名古屋モザイク工業のシリーズ。 柔らかく優しい色合いに流れるような石模様を加えたソフトな、風合い室内に上質で落ち着いた空間を演出します。 粗目
(ラフ)仕上げの表面が素足に適度なグリップを与え、水濡れ時の防滑性を確保。
| 材質 | I類(磁器質・施釉) | 製造国 | マレーシア |
|---|---|---|---|
| 寸法 | 298×298 | 入場 | 12枚/ケース |
| 床浴室対応 | ○ | CSR・B値 | ー |
★こんな方に:「石模様で上質感を出したい」
No.4|大浴場グレード防滑×国産150角
アクアグリップ
美濃タイル商業協同組合 / 品番:CY-150/S/AG-15 / 150角(144×144×9mm)
その名の通り、水濡れ時のグリップ(滑り止め)性能に特化した国産I類磁器質タイルです。プールサイド床・大浴場床・厨房床での使用実績をもち、素足歩行での防滑性の高さが商品説明に信頼されています。
や旅館の浴場床でも選ばれ続けている信頼の厚い一枚です。 耐凍害適正・床暖房対応を整えております、寒冷地でも年間安全にお子様にお使い頂けます。 清涼感あるグリーンカラーが浴室空間を爽やかに引き締めます。
| 材質 | I類(磁器質) | 製造国 | 日本 |
|---|---|---|---|
| 寸法 | 144×144 | 入場 | 60枚/ケース |
| 床浴室対応 | ○ | CSR・B値 | ー |
★こんな方に:「とにかく滑りにくさを最優先したい」「大周辺浴場の安全基準を住宅に採用したい」の方に
No.5 |イタリア製大判×カラーアース
コットメント
名古屋モザイク工業 / 品番:記載なし:要確認 / 600×300×8.5mm
イタリア製のI類磁器質タイルで、600×300mmの大判型が浴室に伸びる楽しいリズムを加えます。 素朴な土の温もりを感じさせるアースカラーが特徴で、石床のような重厚感と自然な風合いを浴室空間に取り込みます。
| 材質 | I類(磁器質) | 製造国 | イタリア |
|---|---|---|---|
| 寸法 | 600×300 | 入場 | 7枚/ケース |
| 床浴室対応 | ○ | CSRB | ○ |
★こんな方に:「大判タイルで清掃負担を減らしたい」「落ち着いたアースカラーで上質感を出したい」の方に
5商品比較一覧
| 商品名 | 材質 | サイズ | 製造 | 特徴キーワード | 価格感 |
|---|---|---|---|---|---|
|
サーモタイル |
I類 (磁器質) |
150角 | 日本 | サーモ機能・床暖房対応 | ★★★ |
|
ボッテガ |
I類 (磁器質) |
200角 | スペイン | DIN51130 R10・リゾートデザイン | ★★★★ |
| ラヴィータ | I類 (磁器質) |
300角 | マレーシア | 粗目防滑・石模様・多用途 | ★★★ |
| アクア グリップ |
I類 (磁器質) |
150角 | 日本 | 大浴場グレード防滑・耐凍害 | ★★ |
| コットメント | I類 (磁器質) |
600×300mm | イタリア | 大判・アースカラー・床暖房対応 | ★★★★★ |
価格感★:★少ない=より手頃、★多い=プレミアム寄り。材質グレードと製造国が主な根拠。CSRB値は全商品「商品ページへの記載なし:要確認」。
浴室タイプ別の選択と施工時の注意点
在来浴室(タイル施工)の場合
来浴室は下地から仕上げまで完全に自由にできますが、防水処理の精度が仕上がりを左右します I類の磁器質タイルを施工しても、防水処理の精度が低いと地下に水が染み込み、経年でタイルの浮きや目地カビが発生します。
床面はサーモタイルや小型タイルを推奨。 洗い場と浴槽周りで素材を変えるコーディネートも人気です。
よくある失敗例 3つ
- ツヤ仕上げを床に採用して滑った:グロス(光沢)仕上げは壁の演出に優れていますが、水濡れ時に滑りやすくなります。床にはマット仕上げか凹凸のある素材を選んでください。
- 大判タイルで排水勾配が取れなかった: 600角以上を浴室床に採用すると、タイル1枚の範囲で勾配を確保しなくてもなりません。 施工前に業者と排水計画を詳細に確認することが必要です。
- CSR・B値を確認しなかった:「防滑仕様」と記載されており、数値が公開されていない場合があります。重要視する場合はサンプルで確認するか、施工業者経由でメーカーにお問い合わせください。
床浴室タイルのメンテナンス基礎知識

タイル自体は水・熱・薬剤に強く、正しくメンテナンスすれば30年の耐用年数が期待できます。 実際のトラブルの多くは目地劣化・カビに影響します。 目地材は5〜10年で劣化し始めるため、定期的な点検と打ち替えが必要です。
日常のケアとしては、冷水シャワーで壁・床を流し、水切りワイパーで水切りをするだけで石ケンカスとカビの発生を大幅に抑えられます。 月に一度程度、専用の目地シーラーや中性洗剤で目地部分を重点的に清掃すると良いでしょう。
モザイクタイルは目地が多く、清掃の手間が増えます。 目地色は汚れが目立ちにくいグレー系を選ぶか、防カビ性能の高い樹脂目地材の使用を検討してください。
施工相談で多い質問
タイルマーケットの問い合わせ窓口に寄せられる、浴室床タイルに関する施工相談のうち頻繁の多いものをまとめました。 タイルの検討段階でこれらのポイントを整理しておくと、施工業者との打ち合わせがスムーズになります。
✓ 施工前に確認すべき3点
- 排水勾配の確保方法(特に大判タイル使用時)
- 防水工法と保証期間(ウレタン系 / FRP系 / Wedi Board等)
- 目地材の種類と防カビ性能(セメント系 / 樹脂系)
よくある質問
Q. 浴室床タイルのCSR・B値はどこで調べられますか?
Q. 浴室床タイルと浴室壁タイルは別途選ぶ必要がありますか?
Q. 「滑りにくいタイル」と「防滑タイル」は同じですか?
Q.サーモタイルは本当に冷たくないのですか?
Q. I類(磁器質)とIII類(陶器質)、浴室ではどちらを選ぶべきですか?
Q. 浴室床タイルのDIYはできますか?
まとめ:浴室床タイル選びのポイント
浴室床タイルの防滑性能を正しく判断するには、CSR・B値(0.7以上が目安)・材質(I類磁器質推奨)・サイズ(小さいほど目地が多く防滑性が高い)の3軸が基本です。 サーモタイルのような機能性タイルはヒヤッと感の解消にも有効で、年間を通じた快適性が高められます。
特にサーモタイル ソフライムII・アクアグリップは国産I類磁器質で豊富な安心の定番選択肢。 BOTTEGA DECOR SAMUIはDIN51130 R10規格取得済みで、滑り防止性能の客観的な裏付けを重視する方に適しています。 デザイン性を求めるなら石模様が美しいラヴィータ、清掃のしやすさを優先するならイタリア製大判のコットメントも候補になります。


