わたくしたちの日々の仕事でも、このブログでもよく登場するのが、床や壁にタイルを『はる』という言葉です。
この場合の漢字は「張る」でしょうか、それとも「貼る」でしょうか。
『張る』の意味
・物の表面などを一面を覆い広げる。
・布状・網状・糸状の物を、たるまないように広げて固定する。
例文としては
「キャンプでテントを張る」
「風呂に水を張る」
『貼る』の意味
・糊などをつけて物を平らな面に付着させる
例文としては
「手紙に切手を貼る」
「雑誌に付箋を貼る」
となっています。
『張る』と『貼る』の違い
伸ばし広げる「拡張」という言葉もあるように、釘やビス、モルタルを使い、引っ張ったり覆い広げるものは「張る」。
糊や接着剤を使う場合は「貼る」となります。
タイル施工には接着剤も使いますが、モルタルを使ってコンクリートや石膏ボードなどの下地を広く覆うため、「張る」を使うと考えられます。
全国タイル業協会の見解
タイルを『張る』
ではなぜ接着剤を使うのに「接着剤『張り』工法」なのか?タイルメーカーのカタログに出てくるのは、タイルを「張る」です。タイル業界を束ねる「一般社団法人 全国タイル業協会」でも「張る」で統一しています。その理由を尋ねましたところ、以下のような回答を頂きました。
なお、「貼る」は常用漢字ではない、との理由もあるかと思います(昔の書籍では「貼る」も散見されますが)。[原文ママ]
一般社団法人 全国タイル業協会
タイルの語源に『ものを覆う』という意味がある
そして「タイル(tile)」の語源とされている、ラテン語の「テグラ(tegula)」に『ものを覆う』という意味があり、タイルのもつ役割からも「張る」が適切であることが分かりました。
日常で意識せずに使っている言葉も、改めて掘り下げてみると様々な歴史背景を持っているのですね。
という事で、当ショップでは取扱メーカー様の記載に準拠の上、基本方針としては『タイルを張る』で統一してお届けいたします🌿
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タイルについてもっと知りたい方はこちらの記事もオススメです。
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タイルを「張る」という行為は、空間に美しさと機能性を加えるだけでなく、自分の手で作り上げる満足感も得られるものです。モルタルや接着剤を使い、タイルを一面に広げて固定する過程は、意外とシンプルで初心者でも挑戦しやすい作業です。まずは、小さなエリアやDIYプロジェクトから始めてみてください。適切な道具とガイドがあれば、思った以上にスムーズに進められます!
実際にタイルを張るための具体的なステップを学びたい方は、以下の記事をご覧ください
これらのガイドを参考に、あなたも理想のタイル空間を作り上げましょう。自分の手でタイルを張る楽しさと達成感を、ぜひ体験してみてください!